D7000の検査は、左右に独立した視標を提示して融像を解きますのでカバーテストに代わるものとして大弱視鏡にも採用されている方法です。初心者でも検査結果を記録カードに記入するだけで、内外斜位、プリズム度、基底が一読できます。これは当社の多目的両眼視検査器BETで長年評価されています。
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眼位の検査は、暗室内で正切スカラ(十字架式)とマドックス氏硝子小桿による方法と、プリズムカバーテストがあります。前者は暗室を必要とすること、正位が十字架の中心のため患者に詐病行為を引き起こしやすいです。又最近ではスペースの問題で散見されるのみです。後者はプリズムバーを利用して他覚的に左右眼分離で眼位が測定でき、設備を必要としません。しかし両者とも専門知識を必要とし、患者の誘導に時間を要します。
※フライテストや、PC画面とメガネを使用する立体視テストは一つのフレーム内に2重の画像を作っています。3Dテレビと同様不自然です。カバーテストのように左右眼を分離しなければ自然な視覚は得られません。